塗色の検討
さて、諸般の事情により本プロジェクトの宣言から1年近くが経とうとしています。
まずは色彩の検討から。約40年前の新京成の旧型車は、記憶によれば下半分が「えんじ色」上半分が「肌色」でした。
現在「新京成旧型色」などという塗料は発売されていないので、近似色を探すか、自家調色をしなければなりません。
そこで、候補となる塗料をひととおり買い揃えてみました。

左から、
・クレオスC100「マルーン」、当初から下半分はこの色で間違いないと確信していました。
「マルーン」を見に行く
問題は「肌色」候補です。
・ガイアノーツFG-11「プラスチックブラウンフレッシュ」
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・ガイアノーツ051「ノーツフレッシュ」
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・ガイアノーツ054「ノーツフレッシュ オレンジ」
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・クレオスC44「タン」
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ちなみに「タン」は旧型客車のデッキ部に使用しているカラーでもあります。
・クレオスC51「薄茶色」
「薄茶色」を見に行く
クレオスのうち、どれかは以前「肌色」のサブタイトルが付いてたかと思いますが、人権意識の高まりを受けてか、そのような表記がされているものはありません。
新京成の肌色とは
もはや全てが記憶の限り。中には新京成旧型車を扱ったサイトさんもありますが、モノクロ画像か、カラーでも写真自体の色褪せもあり、完全に参考とするわけにもいきません。また、記憶の中の「肌色」も、実車の色褪せを含めるといくつかのパターンがあったはずです。
もっとも最近の例では8000形第一編成が引退前の数年間、デビュー時の塗装に戻されたこともありました。このとき、肌色部分は「キャンディピンク」と表現されていました。
試験塗装
以前サブタイトルとして「肌色」と称されていた記憶がある「薄茶色」を鉄道コレクションの日車標準車両未塗装Ver.を用いて塗装してみました。

う~ん、当たらずとも遠からず。色褪せも含めた表現としてはありえなくはないですが、記憶のイメージとはやや異なります。色褪せならもっと白っぽくなっていたように思います。

次に ガイアノーツFG-11「プラスチックブラウンフレッシュ」 +マルーン。
マスキングが甘いですが、イメージに近づきました。実際には画像よりもピンク味が強めですが、デフォルメ的な意味合いでの強調を含めれば、なかなか良い感じです。これでいこうかどうか…引き続き検討課題です。
次なるは、無理をせず組立説明書にあった編成を再現すべく、個々の車両のティテールの調査に入ります。