買うべきか、買わざるべきか、それが問題だ。(KATO ED75-0 後期型の場合)

(参考)旧製品

はじめに

 鉄道模型メーカーのKATOから、ED75標準型(ヒサシ無し)リニューアル製品の発売が発表されました。今回のテーマは「果たして買うべきか買わざるべきか」の考察とヒントです。上の画像は旧製品

「いつでも」買えたNゲージ

 Nゲージ鉄道模型はその昔、発売されていた車種も多くなかったためか単品販売が主流でカタログに掲載された製品は、模型店の店頭でいつでも買うことができました。

 それが、いつからかセット販売が主流となり、簡単にポケットマネーで購入できるほど気楽に買えるものではなくなりました。

 本来ならば店頭で実際の製品を確認したうえで、十分納得してから購入するかどうかの判断ができればそれが一番良いのですが、予約販売の普及とも相まって、試作品すら目にすることもできないうちに購入の判断を迫られる時代となってしまったのです。

「いつでも」買えなくなったNゲージ

 さらに、セット販売が主流となると同時に、メーカーの生産体制も常時生産体制(在庫を切らさないように生産する体制)からロット生産体制(数年に一度、ある時期にだけ特定の製品を生産する体制)へと変わり「模型店へ行けばいつでも買える」ということはなくなってしまいました。

 それならば多めに製品を作ってくれればよいのですが、セット販売で製品単価も上がり、小売店側にも「余分な在庫を抱えたくない」という事情もあるのか、1回のロットで生産される製品数は最低限に抑えられているようです。

 このため超人気商品でなくとも発売日からほどなくして「完売」となるケースが多くみられます。

予約の有無が結果を左右することも

 そのため、もたもたしていると早々に予約締切となる場合もあり、最悪のケースとしては発売日の段階で「予約分で完売」ということが起こる製品もあります。

 これはつまり、買うべきか買わざるべきか、それを早いうちに決断することが求められる時代となってしまったことを意味します。

 あなたも「これは結構値が張るなぁ、もう少し考えたいけれど、いつ予約締切になるか不安で仕方ないよ。」と頭を抱えたことはありませんか?

今回の悩み

  鉄道模型メーカーのKATOから、ED75標準型のリニューアル製品の発売が発表されました。 その名も「ED75 0 後期型」。

 KATOからは2014年に1000番台車が現行水準のリニューアル製品として発売されていましたが、今回はまさに「 試作品すら目にすることもできないうちに購入の判断を迫られている 」状態です。これはもう想像するしかありません

ED75 0 後期形 (鉄道模型)の販売状況を見に行く

 

おそらく全体的な精密さのレベルは、既発売の1000番台と同等レベルの製品になると想像することができます。

(参考)2014年発売の1000番台車
(参考)2014年発売の1000番台車

 発売予定は2022年6月です。さて、これを買うべきか買わざるべきか

製品の特徴

ED75標準型(ヒサシ無し)の特定時代の姿を再現

 以下、メーカーによる説明からの引用です。

  • 昭和43年(1968)に製造された132~160号機がプロトタイプ
  • ブルートレイン牽引も担った青森機関区・盛岡機関区時代の、昭和53年(1978)頃の姿を再現
  • 幅広の前面ステップに、内バメ式テールライト、前面通風口、切り抜き文字ナンバーを再現
  • 前面ガラスはデフロスタありで表現
  • 1000番台とは異なる装備のスカートを再現
  • 前面の手スリはボディと同色の赤2号、解放テコは黒色で表現
  • 各部Hゴムはグレーで設定
  • 塗色は国鉄形交流機標準の赤2号
  • フライホイール付き動力ユニット採用で安定した走行が可能
  • クイックヘッドマーク対応。「ゆうづる」「あけぼの」ヘッドマーク付属
  • 選択式ナンバープレート:「136」「142」「147」「157」
  • 選択式メーカーズプレート:「日立」「東芝」「三菱」

 これを見る限り、1000番台車との一番の差別化はスカート部分にありそうです。ED75形のスカートは、内側に巻き込むように下縁に丸みがありますので、このあたりがどう再現されるかが見ものです。

この製品の立ち位置

「ED75シリーズリニューアル製品のバリエーション充実」

買うべきか、買わざるべきか

 KATOのED75は、昭和の時代から「標準型」「耐寒型(ヒサシあり)」「700番台」すべてがラインナップされていますが、2014年発売の1000番台を除けば、最も最近に発売された製品でも冒頭の画像のとおり現在の製品群からすると見劣りしてしまいます。

 現段階では確たることは言えませんが、KATOではED75シリーズのリニューアルを計画しているのでしょうか。

 ちなみに1000番台車は20系客車の増圧ブレーキに対応した形式で、20系客車引退後は一般形と変わらずに運用されていたようです。

 また、ED75は編成の長短にかかわらず、貨物列車牽引の場合は重連となります。

今、買っておきたい理由

  • 東北本線最盛期の姿を再現したい
  • ED75形に特別の思い入れがある
  • 次回の再販が約10年後にあるかどうか?ということが不確定要素なので、今のうちにコレクションを充実させたい

慎重に検討したほうが良い場合

  • 旧製品のレベルで十分満足している
  • 既に1000番台車を所有しているので車両的には足りている
  • 最新型や、実物の現在の姿が正確に再現されているほうが好き

 ちなみに私自身は、父の田舎が青森県の三戸というところだったこともあり、青森へと向かう「ゆうづる」や「十和田」に乗った際、水戸駅で機関車がこのED75形に交換されると「遠く青森から迎えにきてくれたんだ!」と感激していたほどの思い入れがあるので「買い」で決定です。 

ED75 0 後期形 (鉄道模型)の販売状況を見に行く

模型通販サイト「ホビーサーチ」とは

 1999.co.jpのURLのとおり、私が知る限り最古の模型専門サイトです。

 その特徴は、品揃えもさることながら、検索後の各商品ページに詳細な写真が網羅されていることです(試作品もない場合は実車写真とメーカー提供の画像のみ)。その特徴が最も分かりやすいのがプラモデルのページで、パッケージ内に入っているすべての部品・ランナーや組立て説明書のほぼ全ページが画像として掲載されていることです。

 Nゲージの商品ページでは、セット内に含まれる全車両が線路に乗せられた状態で独自に撮影されており、通販サイトとしては事前検討が十分できることです(試作品以上のものが存在する場合のみ。この場合も発売日当日中には詳細な独自撮影写真に差し替えられます。)。

 送料は998円(ヤマト運輸)または550円(佐川急便)、部品など一部の小型商品ではより安価なゆうパケットが利用できる場合もあります。1回の発送が18,000円以上の注文では送料が無料となります。


 重要な注意点は「支払方法によって価格が変わること」です。前払い現金系(ペイジーや代引、コンビニ払い等)では家電量販店よりも安く設定されていることが多く、後払い系(クレジットカード等)ではあまりお買い得感は感じられない価格設定となっています。私はこれらを駆使して製品の価格帯等で家電量販店とうまく使い分けをしています。


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