今回の展示品は小田急(旧)4000形4504号です。

今回の展示品は、トミーテック「鉄道コレクション」シリーズ「小田急電鉄4000形(初代)冷房改造車6両セット」より、4504号です。

This is the car No.OER4504 of the OER4000 series, next to OER4554 (see former post). This car has four electric motors for drive in its tracks, also has “outer-side break disk” in outside of its tracks. This type is very rare in Japan.

パンタ側車端部より撮影

サイド・ビューです。かつての小田急車両の標準的な形態で窓は2段アルミサッシです。

登場時は旧型車両からのモーターを流用していたため、吊り掛け駆動方式(今の人には信じられないかもしれませんが、昔の電車は発車・加速時に「グゥオーン~」という大きな轟音を発していました)でしたが、後年には新性能化されています。

逆サイドです。数十年前の学生当時でさえ、1段下降窓の5200系や9000系と比べて古めかしい印象をもっていましたが、今では車体がステンレス製でないだけで古めかしく見えるのではないでしょうか。

台車アップ

台車部分のアップ画像です。ディスクにかかって見えるのは「ブレーキ・シュー」。これでディスクを挟み込んで減速に使用していました。同様の構造の台車は私の知る範囲でも東急7000系、相鉄7000系など、わずかの例があるのみです。現代の電車では動力車は停止直前まで回生ブレーキが使えるといいますから、このような複雑な構造のブレーキは必要ないのでしょう。ちなみに、モーターのない付随車では、あの有名な103系電車でも(台車内部の車軸部に取り付けられて)使用されていました。