今回の展示品はKATO 3026 「EF60一般色」です。

今回の展示品は、KATO 3026「EF60一般色」です。

This is type “EF-60” electric locomotive, mainly for Tokaido Line, operated by Japanese National Railways (JNR).

斜め前方寄りショット カプラー(連結器)はKATOナックルカプラーに交換済み。

メーカーのKATOからは、2022年に500番台車がリニューアル発売されているEF60形ですが、こちらは2001年頃からの長きわたる標準仕様です。

とはいえ、当時からすでにリニューアルタイプの直流用パンタグラフ(メーカー製品名「PS16 Bタイプ」)、やフライホイール式動力ユニットが搭載されているなど、続々と最新仕様でリニューアルされている他の製品と比べてもあまり劣るところはなく、その差はHゴム(はめ殺し窓固定用のゴムパッキン)の色表現が省略されている箇所がある、添乗員用手すりがエンボス表現とされている、といった程度です。

サイド・ビューです。

後継形式のEF65形との外観上の主な違いは、屋上避雷器の形状が円筒形ではない点と、ヨロイ戸+上部モニタ窓の組み合わせではなく、側面に片側2か所の大窓が残されていることです。

初期の新性能電気機関車を見慣れている人であれば「あれっ」と思うことですが、運転台側面窓までEF65と同形態となっています。ここはKATOも手抜かりはなく「3次車」をモチーフにしているようですね。この車両の車番も3次車グループの58号車です。

されに「あれっ」と感じるのは、一時期大変な噂になりましたが、この頃までのKATO製直流電気機関車は(わが国のNゲージ最初期から存在していたゆえ)車体長がスケールより5mm以上長いというものです。F級直流電気機関車の側面は短めの車体に所せましと動輪が並んでいる、という印象ですが、KATO製品では各台車間や前面スカートとの間に空間があり、やや間延びした印象を受けてしまいます。この問題は最近の製品ではリニューアルされるたびに解消されています。同様のことは、蒸気機関車や2軸貨車についてもいえることでした。

また、当時のKATO製電気機関車には、製造銘板の表示がありませんでした。あるのは製造銘板をイメージしたような四角い凸部のみ。画像はかつて銀河モデルから発売されていたインレタを利用したもので、10年前位に購入してからちびちびと使用しています。

パンタグラフ部のアップです。パンタグラフは実際の金属線を使って表現されているので、模型自体がいくら精密になった現代でも「浮いて見えてしまう」箇所です。この車両では「艶消しシルバー」を独自に調色して吹き付け塗装してあります。

タイトルとURLをコピーしました